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家庭裁判所へ申立て手続きをした翌日はあいにくの雨でしたが、裁判所で渡された鑑定依頼書を持って、掛かりつけ医のところにお願いに行きました。
最近では、面倒な為鑑定を嫌うお医者様が多いらしく、探すのに苦労される方もいらっしゃるようです。
精神科医とか神経内科医でなければいけないということもないので、掛かりつけのお医者様が一番よく状態が分かっておられ、鑑定料も比較的安くしてくださるのでお勧めです。
すみ子さんの掛かりつけ医は快く、おまけに鑑定料も、裁判所に預けていた10万円の半分の5万円でお引受くださいました。
鑑定費用は裁判所が直接お医者様に支払われ、全ての手続きが終わってから残り5万円の返金がありました。
後は裁判所からの連絡を待つだけとなり、これで一安心!
ところがところが…世の中そんなに甘くはなかったのでした。
休むまもなく次々と難題が巻起こってきたのです。
最初の事件は、翌日の早朝に起こりました。
アパート入居者の一人が、夜逃げをしたのでした。
すみ子さんが知ると、心配と動揺でいろいろやりだしてもいけないと、五條堀さんが中心になって、片付けをしました。
家賃も滞りがちだったようですが、すみ子さんはさっぱりそのあたりには関心がなかったようでした。
つづいて第二の事件発生。
今度は、別のアパートの住民からシロアリが出たと電話が掛かってきました。
ここは昨年85万円もかけてシロアリ駆除をしていたところなので、領収書をひっくり返して、業者を調べ、お昼前に現場に来てもらいました。
もちろん保障期間中なので、無料で床下から小屋の裏まで点検してもらい、駆除をお願いしました。
するとその時、雨漏りが見つかり ました。
隣地の建物の解体のときに、2階のベランダに傷が入って、そこから漏っていたようで、天井や、押入れの中のクロスがはがれていました。
第三の事件は
水道の蛇口から水が止まらないの知らせ。
なるべくすみ子さんには知らせずに、鹿児島の息子さんと連絡を取り合ってうまく乗り切ろうとしていたのですが、ばたばたしていたので、とうとうすみ子さんも気が付いたようで、
あっちの業者に畳替え、
こっちの業者に外壁修理、
と手当たり次第に頼み始めました。
夜になると不安になるらしく、見積書を広げながら電話をしてきて、やっぱり断ってくれという日が続きました。
ある日、夕方6時に業者が来るから立ち会ってと言われ、訪ねてみると、業者とすみ子さんが門の前に立っていました。
「どうしたんですか?」と聞くと、「部屋に暖房が入っていて、地獄のようで…
窓という窓を開け放ったけれど、とてもじゃなくて、ここで待っていました」と業者さん。
一方すみ子さんは「お客さんを涼しくしてお迎えしようと“暖房”のスイッチを二時間も前から入れていた」と、事もなげにのたまわれました。
この日気温は33度。結局なでしこですごし、すみ子さんの家に帰れたのは、夜の10時を過ぎてからでした。
(つづく)
介護現場の方の緊急な案件は書類作成方法など個別に相談にのります。 |